ひろが語ると長くなる

本の感想書くために作ったはずのブログなのに割とながーく独り言呟いています。

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若旦那さんの「をかし」な甘味手帖3/小湊悠貴著

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小湊悠貴さんの作品若旦那さんの「をかし」な甘味手帖3を読みました。
シリーズ第3弾です。
ネタバレ含みますので、これから読む方は読まないでくださいね。

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北鎌倉にあることりや茶房を舞台とした作品です。
今作は夏のお菓子がいくつか出てきます。
しかも若鮎や葛饅頭は一成の父の味というのがポイントになってきます。

一成の兄である柊一との関係性も変わってきますが、柊一が翡翠堂を売ったのも事情がありそうな感じ。
一成と柊一の確執は若鮎や葛饅頭の件からは大分和らいできているように感じるけど、すぐにはわだかまりを解消できない感じはします。
でも確かに家族として、兄弟として、お互いを想う気持ちがあるのが伝わってきてよかったです。

和菓子も同じ名前の和菓子は沢山のお店で出しているけど、それぞれ少しずつ味が違います。
若鮎は見た目に個性が出るからわかりやすいけど、葛饅頭は見た目に差のつきにくいお菓子だからこそ食べた時の味の違いはわかりやすいのかもしれないです。
柊一はちゃんと父の味を覚えているので、本当はその味で作りたいのかもしれないですね。
レシピや味はお店の顔であり自分の軸でもあると思うので、この味で作りたい・守りたいという気持ちは作り手ならあると思います。
でもそれが、翡翠堂というブランドを守るためだったとしたら?

都にお見合い話が来た時は都と一成の関係性も変化していくのかなと思ったんだけど、恋愛というよりは家族がテーマの作品な感じが際立った気もします。
そう考えると都と一成の空気はもう家族っぽい関係性にはなってきているけど、どう変化していくのかが今後楽しみです。

ーーー行ってらっしゃい。
ーーーおかえりなさい。
 何気ない声かけは、ひとり暮らしでは得られないもの。
帰ってきたときにお風呂が沸かしてあったり、夕食が用意されていたりすルト、仕事の疲れも吹き飛んだ。自分を気遣ってくれる人が家にいる。それがどれだけ嬉しく、心強く感じたことか。
(183頁)

都の家のエアコンが壊れて、一成の家にしばらく泊めてもらっていたことを振り返る時の場面です。
元々恭志郎と一成が一緒に住んでおり、一成の姉瑠花と瑠花の娘まりなも泊まってくれたので2人きりではないけども、一成の雰囲気が柔らかくなったのは都との出会いも大きいと思うので、2人がお互いを大切に想う気持ちに気づく時が来ればいいなぁと思いました。

そもそも

「羽鳥さんが絶賛するわけだ。普段は無愛想なのに、あなたがつくる料理の話が出たときは、めずらしく感情が出ていたので。それこそ和菓子や花の話題と同じくらいにね」
(83頁)

だし、一緒に傘に入ったり、ご縁で志季野で一成と都が一緒にご飯を食べる機会もあったし、

「悩んだときは、また都さんに相談してもいいですか?」
(66頁)

なんてセリフまで出るんだから、お互い好意があるのに気づいてないだけっぽいですね。
恋愛というよりは1人の人間として大切と気づいて、関係性が深まるかな?
レシピと同じで都という人間にはもう代わりがいないようにはなってきているもんね。

抹茶アフォガートやベビーカステラのクロカンブッシュは伝統と今時の融合で、それもまた大切な人を想う形ですね。
大切な人を想うことにも色んな形があるということにも繋がるように思う。
勿論和菓子もあんこなどを使って色んな形や食感に変わって楽しめるのも、そうですよね。
同じように見えても、それぞれの形がある。
その形に気づいていくことが大切なのかな。

都の大切さに気づいたとき、柊一の秘めている優しさや想いにも気づくかもしれませんね。
そうなることで、一成と柊一の関係だけでなく、ことりやと翡翠堂も変わっていくのかもしれないと思います。
同じ和菓子職人の2人として、家族として、すれ違った人生がどう関わっていくのか。
今後のシリーズも楽しみです。

★シリーズの感想はこちら
hirobook.hatenablog.jp

hirobook.hatenablog.jp

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