ひろが語ると長くなる

本の感想書くために作ったはずのブログなのに割とながーく独り言呟いています。ストピや演奏の解説も当ブログで行ってます。

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誰もが「継ぐ者」

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町田樹さん(以下まっちー)が2015年のアイスショーシューベルト即興曲90-3を使い、プログラム名に「継ぐ者」とつけて滑っていました。
私もレッスンを受けたことのある曲で、シューベルトだと一番好きな曲です。
曲の一部を省略してつなぎ合わせるのが難しく速めに弾いても6分くらいの曲のためフィギュアスケートで使われることはないと思っていましたが、まっちーが使ってくれて凄く嬉しかったです。
現地で観てみたかったなぁ。

まっちーがブログにプログラムへ込めた気持ちを綴っています。

今回初めてフィギュアスケート作品にするにあたり、敢えてどこも切らず全曲を使用しました。そのためフィギュアとしては異例に長い、6分弱の作品となっています。またフィギュアスケートの長い歴史で精錬されてきた6種類のジャンプを全て使い、それが表現上もっとも相応しいかたちで入るような作品を目指しました。

 人間は誰もが何らかの「継承者」と言え、その人生を全うする過程で、「受け継ぐ者」と「受け渡す者」の両者を経験することになるはずです。人から人へと連なる、過去へも未来へも永遠と続く、その連綿たる連鎖の中に存在すること——— をコンセプトに、先人たちが辿った軌跡と、未来を形成する者たちに思いを馳せ、「継ぐ者」を制作しました。

観る人たちに沢山のものを受け渡してくれたプログラムでしたね。
フィギュアスケートは表現の幅が広く、スケーターの個性が出やすいです。
試合でも、アイスショーでも様々なプログラムで観る人たちに考えさせることが多いです。

誰もが父や母、親戚の才能を継ぐ者。
勿論私も。
父や母、親戚の良い面を沢山の継いでいます。
まっちーのような素晴らしい哲学的な思考や表現力のようなわかりやすいものではないし、
羽生くんのような飛びぬけた才能や努力できるセンスもないけど、
私だから出来る事、喜んでもらえる事、きっとあります。

ピアノ、勉強することが好き(私は頭良くないけど)、イラスト描ける等父の方の血が強そうですが、人に怖がられないのは間違いなく母の血が入っているから。
(別に父が怖そうに見えるわけではないけど)
特にストピに行くようになってから顕著になってきました。
自分から物怖じせず話しかけられる、話しかけても大丈夫そうな雰囲気。
これは自分の名前にも関わってくる、大きな才能だと思っています。
人に話しかけるのは凄く勇気のいることだし、自分に興味を持ってもらえたら嬉しい人も多いですよね。
顔が見えるから大丈夫そうな雰囲気が出てるのかと思ったけど、適当な格好してマスクをしている状態でもそれが変わらなかったので、
醸し出す安心感があるのかもしれませんし、外国人にも道聞かれることも多いので国籍問わず大丈夫そうな人なんだと思います。笑

別にコミュ力が高いわけじゃないけどね。
聞き役になっていることは多いけど。
人に気を遣ったりひっそり生きようとすると上手くいかないから、話しかけたいと思ったら話しかけるし、この人はちょっと…と思ったら心の中で距離は取っているだけ。
マイペースな方が人間関係良好です。
以前凄く優しかった職場の先輩に気を遣い始めたらあっという間にこじれちゃったので、身をもって実感しました。
「私は気を遣うことはやらない方がいいんだな」って。
気を遣うことは、気を遣うのが上手い人に任せればいいんだなって。
苦手な事はやらずに得意な人に任せた方が上手くいくよなぁって。
苦手なことを任せる代わりに自分の得意なことを生かせばいいんだなって。
意外と組織もその方がまわっていくんだよね。
(以前庶務を任された際も在庫管理は皆を巻き込む形をとるようにしてしまったけど誰にも文句言われず、むしろ感謝されるようになりました。
備品の在庫切れをおこすことがなくなったからかな。
その話は追々文章にしてみますね。)

今コロナの影響で世の中が変わろうとしているし、もっともっとそれぞれの継いだ者を発揮できて生きやすい世の中になればなと思います。
私は良くも悪くも浮くけど、それでも受け入れてもらえるくらい世の中の人は優しいです。
だから私らしく、世の中から浮きながら進んでいって、そのうえで社会貢献出来たらいいな。


★おまけ★
昨年夏に両国に来ていたLove Piano Yamaha2号機で弾いた90-3を。

【シューベルトの即興曲90-3】両国のストリートピアノで弾いてみた【ハプニング&救世主有】

ピアノに置いてたスマホが落下してしまうというトラブルがありましたが、ピアノを弾きに来ていたイケメンな男の子(凄く上手だった!)が拾って撮影を手伝ってくれました。
優しくてピアノ弾けてイケメンとか凄いな…と感心したのでした。

個人的には、90-3は淡々と続いていく日常は凄く美しいものだというのを実感させられる曲だと思っています。
自粛期間中にそんな日常が当たり前でなかったと実感したので、日差しのキラキラ感とか風の心地よさとか伝わるような表現してみたいなぁ。
(自分自身でハードルを上げている)
最近久々に楽譜をとりだしさらっていて大分感覚が戻ってきたので、あちこちでストピがまたやるようになったらしれっと弾き逃げしてこようかな。