ひろが語ると長くなる

本の感想書くために作ったはずのブログなのに割とながーく独り言呟いています。ストピや演奏の解説も当ブログで行ってます。

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『猫のお告げは樹の下で/青山美智子著』から見る自分を生きること

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「木曜日はココアを」で有名な青山美智子さんの2作目です。
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人生に悩む七人(+おまけの作品の一人)が神社でミクジという猫に出会い、タラヨウの葉のお告げをもらって変わっていく話です。
私は青山さんの作品は三作目でしたが、今までの作品で一番好きで、かつ感情移入しました。

今作では特に七つ目の「タマタマ」が一番好きですね。
主人公が占い師(西洋占星術)ということもあり、私に近いところがあるなぁって。
私が行っているオーラ・チャクラリーディングは占いではないですが、オーラも占いも実はふわっとしているものではなく現実的など色々な共通点があります。
オーラ・チャクラリーディングはオーラとチャクラを中心に、西洋占星術は星を中心に読み解きますが、本人の本質に迫っていく点が同じかなと思います。
なので私の感想はタマタマの主人公彗星ジュリアこと笑子の話を中心にまとめました。

笑子が占い師になったのは流れを読んで乗れたから。
彼女は占い師が向いているだけあって、風を読むのが上手ですね。
そして自分の良さもとてもわかっている人。
話を聞くのが大好きなのも占い師に向いています。
こういう自分の良さを自然とわかっている人は凄いですよね。
それでも自分は大したことがない、普通だと思ってしまうのも人間だったりします。

「自分はうまくいっていない」とこぼす人が何人もいた。でも私が話を聞いている限り、「うまくいかない人」ではなくて「うまくいかないと思っている人が多いだけだった。俯瞰で見れば、たいていの人はそれなりにうまくいっているのだ。その証拠に彼らは一様に「自分以外は、みんなうまくいっている」と口を揃えて羨ましがるのだから。
 いわゆる十二星座が同じでも、ひとりひとりの星の配置はぜんぜん違う。それぞれに個性的でユニークで、私からしたら「平凡な人」なんてひとりもいない。
(292頁)

今の世の中は人と比較しやすくなっています。
本当は現状でも幸せなはずが、他人を見ることで時として自分はうまくいっていないと思い込んでしまうということになる。
あとは兎に角自分の話を聞いてほしい人も多いのでしょうね。
だから占いや、もっと言ってしまえばスピリチュアルというジャンルは人気があるのだと思います。
(スピリチュアルというのはイメージとは違いとても現実的なものです。
見えない世界の話も出るし駆使するけど、気を感じ取ったり勘が働いたりと私たちも常日頃使っていることだったりします。)

私は昔から人の話を聞くことが多かったです。
他の人には話せなかったりする話をしてくれる人もいれば、人見知りするタイプが心を開いてくれたこともありました。
私は色んな導きがあり、タイミングや流れが合ったので、今オーラ・チャクラリーディングをやっています。
オーラ・チャクラリーディングは私の道なので、すんなり始めるよう進んでいき自分自身まで整ってしまったのでした。
いかに他人を気にせずに、世の中に翻弄されずに自分の道を進んでいくのかが今まで以上に大切な時となっています。
そして笑子の気持ちである

日常生活からちょっと外れたところで、必要なときに蓋を開け、話してすっきりしたら鍵をかけて戻っていけるような。人にはそんな場所が必要なんだと思う。
(中略)
私には、未来の予言よりラッキーアイテムより、もっともっと伝えたいたったひとつのことがあった。
 あなたはこんなにも素晴らしいのだと、すべての人に、ただそれだけを。
(340頁)

この部分もとても好きです。
私もオーラ・チャクラリーディングをしていて、皆さん本当に素晴らしいのだと沢山沢山感じられるところに幸せを感じます。
もし今上手くいってないことがあるのなら、その良さが何らかの理由でひっそりしてしまっているだけというのもわかるんです。
そういったことを思い出せてもらえれば自分を生きやすくなります。
そのために、リーディング結果をまとめるときや言霊を導き出すときに皆さん自身の力を思い出してもらえるようお伝えしています。
だってリーディングしていると、自分とは違う経験を学ばせてもらえたり、素敵なところが沢山あって凄いなぁって感じるんですよ。
皆さんが今日まで頑張って生きてきたのを感じ取れるのもあり、有り難い仕事なんです。
誰でも視えることなので私が凄いわけじゃなく、私の元に来てくれる皆さんの方が素晴らしい人なんだよって思います。
私は皆さんが本来の力や素晴らしさを思い出してもらうためのきっかけを作るにすぎませんから、そのきっかけをきちんと作れるように力を注ぐだけなんです。
沢山感謝の言葉ももらえる仕事でもあるのだけど、私の方がいつも感謝しています。

興味深いなぁと思ったのはこちらの部分。

「神道では、魂は大きく分けてアラタマ、ニギタマのふたつがあると考えられていましてね」
(中略)
「荒魂は勇猛果敢で強いエネルギー。でもその勢いで災いを引き起こしてしまう面もある。和魂は平和や謙遜、献身。優しい魂ですが、これだけでは弱すぎて進めません。どちらも必要だし、あって然るべきなんです」
(中略)
「どんな場面で、どんなふうに、どちらの魂を活発にするかで人生は変わってくるのかもしれません。タマはふたつとも、普段から磨いていかないとね」
(325頁)

これにはハッとしました。
私も最近良い悪いとか感情を超えていこうと思っているところがあるので、とても勉強になりました。
対となるものは両方存在して然るべきだったりするので、片方の存在を悪いと決めつけてしまうのは本当に良くないことです。
双方あるのが人間です。
その上で使いこなして超えていけばいいのだと、最近思います。

そしてそばにいたともやんが本当大切な人だったと気づくわけです。
男女の友情は脆いと思います。
どちらかにパートナーができるだけでなく、恋愛感情を持ってしまえば壊れることも。
それでも踏み切ったともやんは、かっこいいですね。
居心地の良い関係から出る時は不安もつきまといます。
「ずっとこのままが良いのでは?」「彼が(彼女が)幸せになるときは笑顔で見送ろう」って。
でも、本当に大切な人でお互いフリーなら、自分が相手を幸せにすると決めて行動したほうがいいと思います。
ずっと居心地の良い関係は続くかわからない。
同性同士の友達だって疎遠になるのだから、今近くたって他に大切な人ができてしまった場合、恐らく大半の人が後悔しますよね。
どうか、後悔しない選択肢を。
もうすぐバレンタインもあるし、逆バレンタインなんてのも定着してきたのだから、チャンスはどの人にもあります。
こういうご時世だからこそ、大切な人とは会わないと、後悔します。
行動すべき時は行動しましょう。
そうすると笑子のように流れに乗っていけます。
これは私へのメッセージも込みですけど。
私も大切な人ができたら頑張ろう。

最後に6つ目のスペースより皆様にエールも込めて。

「手始めに『こうに決まっている』っていうのを外すんです。決まってるって思ってしまったときには、上書きしてみてください。『何も決まっていない』と」
(中略)
「すべては、今からです」
(274頁)

皆さんも今から自分の道を生きてみませんか?
是非青山美智子さんの作品を読んで色々感じてみてください。
他のエピソードや作品も素敵ですし、きっと皆さんに近い話も出てくると思います。


★青山美智子さんの他の作品の感想記事はこちら
hirobook.hatenablog.jp
hirobook.hatenablog.jp

★もしご自身のことをより深く知りたくなった場合は、オーラ・チャクラリーディングもご活用くださいませ。
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