ひろが語ると長くなる

本の感想書くために作ったはずのブログなのに割とながーく独り言呟いています。ストピや演奏の解説も当ブログで行ってます。

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SEIMEI(映画「陰陽師」より)【羽生結弦の軌跡フォト&ピアノスコア】

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昨年は羽生結弦選手(以下結弦くん)の誕生日のお祝いに「The Final Time Traveler」を弾きました。
今年は何にしようかな〜と「羽生結弦の軌跡フォト&ピアノスコア」を眺めていたら、やっぱりSEIMEI(楽譜上のタイトルは『映画「陰陽師」より』)が気になりました。

非常に表現面でのイメージが大事となる曲のため、結弦くんの平昌五輪の演技を見ながら研究しましたが、
どういうことを考えながら音を出しているのかを言葉でもまとめてみることにしました。

↓もくじ↓

表現力の限界の10歩先へ

SEIMEIのリクエストを何回か頂いたこともあります。
性格的に気が乗らないと弾けないので基本的にリクエストにお応えすることはないのですが、
SEIMEIはピアノで表現するのが無理ではないか?とずっと思っており、
結弦くんというとSEIMEIのイメージを持っている人も多いでしょうから、ずっと避けてきたんです。
でも、今年は沢山の結弦くんの曲に挑戦してきたから、弾くことに決めました。

今年挑戦してきた曲で言うと、ゆづバラやチゴイネの方が技巧的には断然難しいです。
ゆづバラとチゴイネは私の限界の5歩先への挑戦でした。
(勿論まだまだ改善の余地はあります)
SEIMEIはというと、技巧的にはそれほど難しくはありません。
しかし、ゆづバラやチゴイネ以上に表現力が問われます。
SEIMEIは元々が和楽器などピアノで表現の難しい曲です。
チゴイネのバイオリンの音を再現するより格段に難しいです。

演奏解説

楽譜にご丁寧にどの曲を使っているかが書いてあるので、それに合わせて解説していきます。

陰陽師・メインテーマ

0:10から演奏スタートです。
スタートからいきなり難所です。
太鼓のトントンの表現が難しい。
この楽譜のピアノアレンジを担当した大宝博さんは上手く太鼓の音程を調整すべく色んな音を使ってくれていますが、単純に弾くと「ゴン」「ガン」といった音にしかなりません。
なるべく「トン」といきたい。
右手のメロディもかたさを出さないようにしています。
プシューは諦めです。
0:38からの部分は左が結構動くのでもう少し小さめにしたいけど、陰陽師っぽい雰囲気がすごく出ててカッコイイです。
丁度1:00からあのお馴染みメロディが来るので、「あ、SEIMEI!」と思ってもらいやすいですね。
もう少し遅くてもいいかな。
1:24の部分はもっと「みょーん」って音を出したいなぁと思ってます。
手を離すタイミングで何とかしたい。

動画に関しては、ピアノに映る装飾と床に反射している青色がスケートリンクっぽくてお気に入りです。
1:23からは風景を映すので、広いスケートリンクも想像させますよね。

結弦くんは4S,4T,3F、スピンとどんどん決めていきます。

荒ぶる神

1:23から。
StSq(ステップシークエンス)のところですね。
実際の音源より太鼓の部分が少ないのは、これがピアノで続くと間がもたないからかもしれません。
最後の「チン!」ってなるのは、もう少し装飾音を小さめにした方が雰囲気出そうですね。

日美子と須佐

1:51から。
少しゆったりし、音も減ります。
次の日美子残影に向け、繋ぐ場面です。
ペダルをあえて長めに踏んでたりしてます。

画面に現れるせっちゃんが選手を撮影するカメラマンさんぽいなぁって思う。

日美子残影

2:16から。
ここは兎に角澄んだ音となるよう意識しています。
弾いていて一番好きなところなので頑張りたくなるのだけど、音が飛んだり左手がぐるぐるするのでやや弾きにくいところでもあります。
(間違えるとかなり目立つ)
結弦くんは4T-3T,3Aを決めます。

五芒星

2:34から。
3A-Eu-3Sの前の部分もピアノでの再現が難解で間が持たないからか、実際の音源より短めです。
陰陽師・メインテーマの0:38の部分と左手の動く形は同じなのですが、右手が動き、尚且つコレオシークエンスに向けて盛り上がるところなので意外と弾きにくいです。
2:55の右手でレと弾いちゃったところはドでした。ミスっちゃった。
2:59からは、右手の音がコーラスぽくなるので心の中で一緒に歌ってます。

光っているお店の看板がスポンサー広告みたいにも感じます。

結弦くん、3Lo,3Lzも決めました。
最後に向かって盛り上がります。

陰陽師Ⅱメインテーマ

3:12から。
一番盛り上がるところきました。
3:23のラはタイなんだけど、勢い余ってもう一度弾いちゃいました。
もう一度弾くならイナバウアーの部分の方がぽくなるのだけど、上手くはいかなかった。
最後のラシドシドシーの部分は一瞬タメます。
そして最後のトンは、どうしても盛り上がって終わりたいから「ゴン」「ドン」ってなりやすくて、でも使用音源は「トンッ」だからどうにかしたくて、
ペダルを踏むのをやめてみることにしました。
これでもまだ「ゴン」って感じだから要改善かな。
楽譜の指示だとsfだけど、sfにしたら確実に「ドン!!!」だから大きく弾かないよう気を付けてます。

最後勢いでピースしてるけど、SEIMEIのスタートポーズ出来たら完璧だったなぁ。
そこまで気が回らなかったけど。

演奏場所

実は都庁でも弾いたのですが、夜の三角広場があまりに綺麗だったので三角広場で撮ったものを採用しました。
夜は初めてだったけど、たまたまライトアップするタイミングで良かった。ほんと綺麗でした。
そこそこ前の機種のスマホ2台で撮影しましたが、画質はいじることなくこれだけ綺麗にフィギュアっぽく仕上がって個人的にはとても満足です。
(最後の方だけ拡大しましたが)

ツリーもほら、こんなに綺麗で。
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ツリーの下の部分が誕生日ケーキに見えなくもないので、終了画面のちょっと前に差し込んでみました。

外で弾くのはスタジオや家で弾くのとは違って、その場の空気も感じながら弾けますし、何より人と会えるのは楽しい。
今は世の中的に人を誘って行きにくいけど、「誰がいるかなぁ〜」って思いながら行くのが楽しみだったりします。

SEIMEIはレパートリーに入れたいのでもっともっと表現にこだわっていきたいと思います。

結弦くん、お誕生日おめでとうー!

使用楽譜

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